小島一文のG1フィッシング。島根、鳥取両県を中心に活躍中。釣(つり)情報を掲載。

チヌ釣り初挑戦で50センチ超

2008年4月17日
隠岐島前の内海で・・・

4月13日、G1カップはふたまた丸のポーター役として乗船した。
前半は、みんなを磯に降ろした後に
渡船の基地となる北分の港に向かった
久しぶりに民宿但馬屋のおやじさんやおばちゃんに会うためだ。

最近はチャーターで日帰りが多いために
民宿でゆっくり過ごすこともなくなった。
みなさんも元気そうで安心した。

懐かしい港や民宿の建物の雰囲気・・・
ほとんど変わっていなくて・・・なんだかホッとした。
平成初期に毎週のように通い詰めて
内海の開拓に精を出していたころを思い出す。

今は、宮崎船長という若手バリバリのIターン船長が
渡船を操る。もちろんオヤジさんも現役バリバリだ。

そして今回は、山陰中央新報社から取材の記者が同行してくれた。
この記者も釣りの心得があるということで
今回はめったに訪れることができない隠岐の釣りを経験してもらうこととなった

前半は取材もかねて選手とともに磯に上がってもらった。
選手の邪魔にならないように少し離れて竿を出したようだが
アタリがなかったようだ。

*いきなり50センチ超・・・これだから釣りは面白い
いきなり50センチ超・・・これだから釣りは面白い

前半が終了して後半戦に選手を送り出し完了。

後半は私も竿を出してみることにした。
記者に話を聞いてみると
「本格的な磯釣りは今回が初めて・・・」だという
タックル類もG1カップ取材のためにほとんどを今回新調したというのだ。

それならば感動的ないい記事を書いてもらうためにも
記者自らが釣ってもらわないと・・・・

記者に何とかチヌを釣ってもらおうと
一緒に渡礁することにした。

場所は、ふたまた丸と浜吉丸とが互いに使ったエリアを
前後半で入れ替えしたのだが
前半好調だった丸岩ハナレが空いていたので上がった。

「前半は何ヒロで釣っていたん?」
・・・?・・・?・・・?
「だいたいこの辺は5ヒロから6ヒロで釣るんだよ」
えーそんなに深く釣るんですか?

まず仕掛けをすべてセットしなおしだー

初心者の多くが、ウキをセットする際に
ウキ止めにきちんと止まるように、セル玉などを入れてしまうのだが
これがクセモノ・・・

道糸の遊動部分の滑りが悪くなってしまう。
その結果狙った棚がきちんと取れていないことが多い
これではコンスタントな釣果が得られない。

また、内海の釣りでは
棚がなじむスピードも大切なのだ。

*初めてのチヌのアタリにビックリ!
初めてのチヌのアタリにビックリ!

そんなこんなで
仕掛けをセットして
お手本の一投目を投入した

コマセはウキ下をセットした6ヒロの駆け上がり付近に
沈むように計算して投入し、記者に釣竿を手渡して
自分の釣り座に戻った。

「こ・こ・小島さーん・・・来ました」

「えーもう来たの」
さすがに一投目から来るとは思ってもいなかった
これには私も驚いた。
グイグイと深みに逃げ込もうとする強い引きは
間違いなく本命魚だ。

駆け上がりにハリスが触れてばらさないように
ハリスは2.5号をセットしてある

「がんばれ、がんばれ、竿を立てて巻いて、巻いてー」

やがてチヌも観念して、水面でバシャバシャとヒラを打った

「でかいぞ!」
取り込んだのはなんと50センチオーバーのビッグサイズ。
初のチヌが50センチとは恐れ入りました(脱帽)

これで気をよくした記者は
今度は投入からコマセまですべて自分でやって
アタリを待つ・・・・

「また来ましたー」
おいおい・・・これはすごいぞー

またまた良型のチヌが浮いてきた。

この後もう1尾を追加して満面の笑み
「チヌ釣りってすごいですねー」
「こんなに引きが強いなんて・・・」と感動しきり
そして前半の辛抱がウソのようだとも・・・・
「隠岐ってすごいですねー」

そして彼は17日朝刊、上段中央よりの特等スペースに
カラー写真入りで大きく掲載してくれた。

*2008.4.17の朝刊に掲載された新聞記事
2008.4.17の朝刊に掲載された新聞記事

絶好調の記者よりも、私はもっとワンド奥の岩場から竿を出した。

正面には牛馬海岸が見える
ここは岩ガキのブイがぎっしり浸かっている

手前に突っ込んできた潮はそのまま西ノ島方向に流れる
仕掛けを牛馬海岸の方向へ遠投して水深6ヒロの駆け上がりに
サシエサとコマセを同調させるイメージで流した。

すると、これも一投目からアタリが出た

浮いてきたのは50センチジャスト
銀鱗でまだまだ若々しいチヌだった。
その後に50センチ弱と40センチ級を取り込んで
小さい方はリリースし、2尾だけお土産にキープした。

そして残念だったのは
記者の仕掛けをいじくっている際に
ベールをフリーにした置き竿に
なにやら大物が食いついてきた。
100メートル以上も道糸を引きずり出したあげく
トーナメントチヌ5号をあんぐりのばして逃げていった。
さすが隠岐・・・油断も隙もない

久しぶりに内海の釣りを満喫した。

穏やかな天気
ウグイスやキジの鳴き声
鏡のような穏やかな海面
その穏やかさからは想像もつかないほどの強い魚の引き
原点に戻ったような一日だった

そしてG1カップはチヌの50センチ超が次々と・・・・

*内海独特の風景だ・・・ここから想像もつかないような大物が・・・
内海独特の風景だ・・・ここから想像もつかないような大物が・・・

この日の私のタックル

ロッド:がま磯 アテンダー1.5号-53
リール:リョービメタロイヤルVS2000ZM
道糸:東レ銀鱗スーパーストロングNEO 2.5号
ハリス:東レトヨフロンスーパーL・EX2.5号
ハリ:がまかつ:トーナメントチヌ5号
ウキ:竹下ウキ 14センチ3B
ガン玉:B×2個

この日のエサ 12:00~15:00

【コマセ】
マルキュー
チヌパワームギ×1
オキアミ生3キロ×1
【サシエ】
くわせオキアミスーパーハードL×1

*まだまだ若々しい50センチのチヌ
まだまだ若々しい50センチのチヌ
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