猛暑日は夜釣りでイサキ狙い
小学 6 年生になる娘の也弥(やや)を連れて隠岐島前に向かった。
5 月に初めて隠岐へ連れて行ったときに爆釣したのですっかり隠岐がお気に入りだ。
そして今回は小学校最後の夏休みの宿題「がんばりっこ挑戦」の課題でもある。
「隠岐無人島生活に挑戦」が彼女の今回のテーマだ
最初は 1 泊 2 日の予定だったが
担任の先生に「 1 日程度じゃー無人島生活にはならないねー」と発破をかけられ
娘の希望で 2 泊 3 日に変更した

8 月 11 日、七類は帰省客と観光客で満員だ
最近の隠岐釣行は、ほとんどが渡船チャーターなのでフェリーでの釣行は久しぶりだ
船体の横からクーラーや荷物を積み込むのが大変だ
さすがに 2 泊 3 日になると大荷物
一番気を使ったのが氷と水の量
これだけ途切れなければ何とかなる
隠岐は氷や水が現地で手に入りにくいのが難点だ

ふたまた丸の宮崎船長に頼んで「別府立岩」を目指した
ここは独立した島であって当然無人島
平坦な場所も多くあるし、切り立った高い岩は日陰を作ってくれると考えた
昼は猛暑なので海水浴か昼寝か食事などの準備に徹した
釣りは夜がメイン
それでも夕方まだ明るいうちに準備して釣りはじめた
コマセを撒くが魚の姿はほとんどない
この時期どこの磯でもエサ取りだらけになるはずだが
ここ最近ここにはまったく釣り人が上がっていないのだろう
サシエサのボイルがほとんど無傷で上がってきた
だんだんタナを深くしていって竿 2 本ほどでアタリがあった
25 センチほどのグレだ
入れ食いとまではいかないが手の平サイズがポツリポツリ釣れ始めた
それでもサシエサが時々残ってくるので夕マズメに大物のアタリを期待したが
結局なーんにもなく日が落ちた
ケミホタルを装着して流しているとスーッと消えていった
上がってきたのはイサキだ。
「おーこれはいいぞー」
少々小ぶりだが 30 センチほどのイサキが釣れだした
娘もエサ付けから投入までしてやって持たせるだけだが
アタリをとるのは得意だ
「そろそろ自分で挑戦してみろやー」
ぎこちなく時間もかかるが何とかサシエを付けて投入した
「来たよー」
35 センチはあろうか良型のイサキが食いついた
「やったよー、全部自分でやったよー」
「最初から初めて釣ったわー」
なんともうれしそうだ
こんな調子で夜は40センチ弱までのイサキを 20 尾ほど釣り上げた
やっていれば一晩中釣れていただろうが
娘も眠たくなってきたので食事をとってテントにもぐりこんだ

2 日目も昼はゴロゴロして過ごした
それでも食材にとサザエを少し捕らせてもらって
他にはベベ貝、フジツボ、カメノテをとって食材とした
この日も夕方から釣り開始
前日エサを入れているから少しは魚の活性がいいだろうか
潮は左から右方向に結構早い
やはりタナは竿 2 本程度からスタート
すると娘の竿にアタリが来た
ギュンギュン竿を絞り込んでいる
必死にリールを巻いて浮いてきたのは 30cm オーバーのグレだった
「やっぱりグレは引くなー」
私にも同サイズのグレが来た
それにしてもタナが深い・・・
高水温の関係だろうか
グレは結構深いタナにいるみたいだ
そして夜になるとまたイサキが食い始めた
今度は潮が右から左にゆっくりと流れるが
昨晩よりもペースがいい
娘も今日は全部最初から自分でやってみるというので
トラブルを少なくするためにインナーロッドを持たせた
それがよかったのか、要領をつかんだのか
娘のロッドに入れ食い状態になった
むしろ私の方が仕掛けがトラブってごそごそしている間に
「また来た」「また来た」の連チャンだー
時折、 40 センチ近いような良型も食いついてきて
「おおー、こりゃーでかいわー」なんて調子ずいている
あっという間に 2 人で 30 尾ほどのイサキを釣り上げた
たぶん娘が 20 尾くらい釣ったんじゃないだろうか
少しアタリが遠のいたので
遅い夕食をとることにした

今夜は昼に捕っておいて仕込んでおいたサザエを雑炊にして食べた
あとはカメノテとフジツボの味噌汁
「最高にうまいねー」
娘はそういうと満足したのか
テントにも入らずマットの上でそのまま眠りについた。
私は、なんか娘に負けたようで悔しい
もう一度ロッドを持って仕掛けを投入した
2時間ほど釣ってみたがまったくアタリなし
潮も流れているし、いい状態に見えるのだが食ってこない
タナを浅くしたり竿 3 本まで深くもしてみるが何にも食いついてこない
サシエサもそのまま・・・
唯一、 35 センチの口太グレが食いついてきただけだった。
今回も娘は大満足
さてさてどんな宿題に仕上がるのか楽しみだ
【娘のタックル】
ロッド:S社インナー5.3m
リール:D社小型スピニングリール
道糸:東レSSサスペンド2.5号
ハリス:東レトヨフロンスーパーL・EX3.0号
ハリ:がまかつ:寒グレ8号
コマセ:オキアミボイル 、 地アミ
サシエサ:オキアミボイル
